あなたにとって「大切なもの」は何ですか。家族、仕事、健康、お金など人それぞれ色々な答えがあると思います。私にとっての「大切なもの」は「人と人との繋がり」です。家族のあいだの繋がり、仕事の上での繋がり、地域の中での繋がり…。
誰かに必要とされ、誰かのために自分が役にたっているという充実感が私の行動の原動力になっているように思っています。
今年の夏も私の住んでいる新潟市秋葉区では、夏祭りが開催されました。私は地元町内の神楽保存会の代表をつとめており、夏祭りになると神社の神楽殿で舞いを奉納させて頂いております。また、同じ町内に祭りで屋台を運航するコミュニティもあり、子ども達がお囃子に参加している縁もあって、今年から私も参加させていただきました。夏休みに入ると週3回お囃子の練習があります。その練習日には、どこからともなく子ども達が集合し夜遅くまで練習をしています。中学生から小学生へ技を伝え、みんなの心を一つにする練習が祭り直前まで続けられます。大人にも様々な役割があり先輩は後輩に段取りを教えるだけでなく祭りへの思い、郷土への思いを引き継いでいきます。この昔ながらの「まつり」というコミュニティには、人と人とが繋がっていく上で学ぶべきものの全てが詰まっているように感じます。祭りは面倒だからね、とか、そんな暇があったら、仕事をしたほうがいいという方もいるかもしれません。でも、誰かに必要とされ、役割が割り振られ、各々が自分の役割を全うし、喜びを分かち合う。そこから生まれる充実感はえもいわれぬものがあります。我が子たちも祭りを楽しみ充実した日を送ったようです。そして、色々なことを学んだことと思います。これからもコミュニケーション能力を育て、人と人とを橋渡し出来るような素敵な大人に育ってほしいと考えています。だからこそ、まずは自分で行動し、背中を見せ続けたいと考えています。とまあ、格好つけたことを言ってみても、ただ単に自分が楽しんでいるだけかもしれませんけど。
秋の夜長に考えてみませんか、自分にとって「大切なもの」は何だろうと。私が大切にしている「人と人との繋がり」も身体と心が健康で最低限のお金がないことには成り立たないのも事実です。植物が自然の調和の中で育まれるのと同じように、人間も自然の調和の中で生かされている。こんなことを考えていると、本当に「大切なもの」は意外と普段は目に入らないような身近な所に無造作にあるものなのかもしれません。