朝の随想
2014年4月~9月の半年にわたり、伝統あるNHK新潟放送局(ラジオ)の「朝の随想」に出演させていただきました。収録は、月に1回なのですが、前倒しに書けばいい1本1200文字程度の原稿が、締切3日前くらいになると重くのしかかり仕事も手につかないような時もありました。
ただ、自分の考えを言語化するというシンプルな作業の繰り返しは、今の自分の立ち位置を確認する意味でとてもいい機会となりました。終わってみると、一抹の寂しさはありますが、また呼んでいただけるように、精進したいと思っております。朝の忙しい時間に聞いていただいた全ての方に感謝申し上げます。
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2014年7月2日
第14回「奨学米プロジェクト」(2014年7月放送)
大学生を金銭面からサポートする奨学金制度をヒントに、お金ではない形で学生を応援できないか、という発想で生まれた制度があります。それが奨学米プロジェクト。学生はコメオヤと言われる農家からお米を受け取り...
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2014年6月25日
第13回「生きることは食べること」(2014年6月放送)
農家となって、1年目の夏。初めて自分で育てたとうもろこしを味わった時のことです。 畑から採ってきてすぐに蒸かしてアツアツのうちに食べた時のあの感激。実はプリプリと張りがあり、かぶりつくとジューシ...
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2014年6月18日
第12回「自然栽培との出会い」(2014年6月放送)
「農業は草との闘いだな」これは農家になって1年目に痛烈に感じたことでした。我が家は、稲、柿、イチジク、大豆、トウモロコシなど色々な作物を育てています。稲のように春に耕して水を張るもの、大豆やトウモロ...
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2014年6月11日
第11回「田んぼと生き物」(2014年6月放送)
田んぼで稲を育てていることは、皆さんも景色を見てわかると思いますが、カエルやトンボが、田んぼで生まれ、育まれるということをご存知でしょうか。 「田んぼの学校」と称する授業で、生き物調査などをする...
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2014年6月4日
第10回「豊かさとは何か」(2014年6月放送)
豊かな暮らしを送りたい。これは誰もが共感する人生の目標ではないでしょうか。 皆さんは、どんな時に豊かだと感じていますか。私は沢山あるのですが、何も持たず、木漏れ日の差し込む森の中で鳥の声に耳を澄...
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2014年5月28日
第9回「里山と農業」(2014年5月放送)
どんなに時代が進んでも、作物が人工的な光を浴びて、無人の工場で生産されるような味気ない時代が来ないことを祈り、行動していきます。 農業は、効率的にお金を稼ぐだけの作業になってしまったら、これ以上...
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2014年5月21日
第8回「新潟市が農業特区へ」(2014年5月放送)
新潟市がこの春、農業特区に指定されました。そのことによって、様々な規制が緩和されたり、撤廃されたり、大規模な農業経営が推進されます。さらに、農業以外の業種との連携が加速したりすることと思います。 ...
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2014年5月14日
第7回「森のようちえん」(2014年5月放送)
子ども達の好奇心に満ち溢れた眼差しの先には、日本の明るい未来が透けて見えるような気がします。 秋葉区には、今年4年目を迎える「森のようちえん」があります。一般的な幼稚園と違い、見上げれば大きな...
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2014年5月7日
第6回「新しい扉を開けよう」(2014年5月放送)
きっかけは、自然の中で子ども達と過ごした何気ない時間だったのかもしれません。 昔よく遊んだ秋葉山を、子ども達の笑顔で一杯にしたい。そう考えた私は、「自然の中で子ども達が自由に遊べる場所をつくろう...
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2014年4月30日
第5回「青年会議所と里山活動」(2014年4月放送)
人と人との出会いに偶然はないのかもしれない。 出会うべき時に出会うべき人と出会う。決して早からず、遅からず。そして、出会ったことによって目の前に新しい世界が開け、「やる」のか「やらない」のかを問...
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2014年4月23日
第4回「穀雨に思う」(2014年4月放送)
おとといは、二十四節季でいう「穀雨」。穀雨とは、「雨が降って百穀を潤す」という意味からきている言葉で、この時期はやわらかい春雨が降る日が多くなります。田んぼや畑を潤し、木々の芽吹きのお手伝いをします...
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2014年4月16日
第3回「人の輪が醸す日本酒づくり」(2014年4月放送)
それは、3人の遊び心から始まりました。 日本酒を飲みながら、気心が知れた仲間と腹の底から笑いあう。私はこれ以上の至福の時を知りません。飲み過ぎた次の日、朝ごはんが食べられない日も、夕方にはまた、...