酒の記憶。

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新潟キログラム懇親会で、新潟の7人の酒の記憶…というテーマで7通りのレシピの料理を楽しんできました。
今代司』 九代目蔵元 山本平吉さん
今代司酒造株式会社 営業部長 田中洋介さん
宝山酒造 渡邊えりかさん
新潟美醸 主宰 村山和恵さん
タカツカ農園  高塚俊郎
デザイナー 上田浩子さん
新潟市長 篠田昭さん

実家の農業を継ぐ気なんてサラサラ無かった二十歳の頃。
東京農業大学で農業協同組合論などを専攻していました。日本酒と言ったら学生寮の飲み会で吐くまで飲むものでしたから、プライベートの時は日本酒以外を飲んでいました。

あの頃は、お金は無かったけど旅に憧れていて、バイトで稼いだお金を握りしめて…北海道を自転車で旅していました。大学4年の頃、一人で出かけた知床半島で出会った仲間たち。北海道で唯一道路の無い岬…知床岬。 知床岬までは徒歩で行くしかないのですが、途中、浜辺でコンブ干しの作業をするおばあちゃんに出会って、干すのを手伝ったんです。

そしたら、「ご飯でも食べてけ」って、番屋にあげて頂いて…出してくれたのが、鮭のチャンチャン焼きと、湯呑みに入った日本酒でした。「昼間っから酒かぁ…」とも思いましたが、美味しくて…。
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この写真が、当時浜辺で撮った、思い出の1枚です。この頃は、イロイロ悩んでたけど、今思うと沢山行った旅の経験が、自分を強くしてくれたのかぁ…と懐かしく思い出されます。

知床の岬に はまなすの咲く頃
思いだしておくれ 俺達のことを
飲んで騒いで 丘に登れば
遥か国後に 白夜は明ける…
(森繁久弥 作詞・作曲 知床旅情)