遺伝子組み換え作物を考えるNO.2

遺伝子組み換え作物(パパイヤ)の販売開始。
というニュースを受けて、考えてみました。

このままいくと日本が2つの点でマズイ…。と思うのです。
まず1点は、日本人は極度に遺伝子組み換え作物を嫌います。ゆえに国内での商業的栽培はもちろん新しい品種などを作出する研究は進んでいません…。しかし現在、世界29カ国1億5000万ヘクタールで遺伝子組み換え作物は生産されています。その種子は、米国等の穀物メジャーが独占していて、世界的には食糧不足です。簡単に育てられて、収量を上げられる遺伝子組み換え作物は、増え続けるでしょう。この競争に参入しなくていいのでしょうか?
個人的には、参入しなくていいと思っていますが、TPP→農業のグローバル企業化の流れから行くと、遺伝子組み換え作物は、避けて通れないと思いますが…。

2点目は、そもそも日本の食(コメ以外)は、遺伝子組み換え作物に支えられています。みなさんは、スーパーで「遺伝子組み換え作物使用」という食品を見た事が無いと思うので、食べていないと勘違いしがちですが、表示義務があるのは、農作物そのもので販売する場合と豆腐、納豆、コーンスターチ等33種類の加工食品です。遺伝子組み換え作物を飼料として与え育てた家畜や卵は表示義務がないし、油や醤油なども表示の必要がありません。

私は、個人的にはなるべく食べたくないし、国内で栽培するのも反対です!
でも、現実に食べているのに、肝心の消費者は食べていると思っていない・・・。そこが歪んでいますね。
今後も頑なに遺伝子組み換え作物は拒否するのなら、輸入しなくても済む食生活を考えないといけないと思います。(現実的ではないですが・・・)
考えて議論した結果、食べなきゃ日本の食生活が成り立たないなら、国内でも研究にもっと積極的になる!と割り切ったらいかがでしょうか?
現状の中途半端が一番いけないと思います。