諫早湾干拓事業のニュースで思う。

諫早湾に築かれた河口堰…。その内側に広大な干拓地を作り、農地を造成した…。これだけ農地が余ってるのに…。
結果、有明海の潮の流れは変わり、魚が獲れなくなった…。
漁業者は、水門を開けろと言い訴訟を起こし、農業者は、河口堰は開けるなと言い差し止め請求を行う…。結局、こんなの作らなきゃよかったんじゃないの?
エジプトのナイル川にアウワンハイダムを築き、洪水を防ぐ。結果、下流域は海水が逆流し農産物が取れなくなる…。誰もが過去から学習し進化したいと願っているのに、同じような過ちを繰り返すのですね 。

ところで、東日本大震災後の日本。
海岸線に巨大な防潮堤を築くらしい…。想定は東日本震災級の津波が来ても防げるもの…だそうだ。本当にこんなの必要なの?
大自然は時に牙をむき、人間の想像をはるかに超える猛威をふるう事があります。その中で人は恩恵も受け生かされている。
そのことを忘れて、また自然をコントロールできると過信していないでしょうか。
もっと、自然体で人は生きれないものでしょうか?

東日本震災後の動きを見ていると、結局、震災を機に儲けようという企業の思惑が、被災地復興というオブラートに包まれて、誰も異を唱えられなくなっていないでしょうか?