お米から燃料を作るということ。

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これは何の種だか分りますか?
そう、お米(稲)の種です。

上がコシヒカリ、下がバイオエタノール用のお米(北陸193号)です。多く収穫できるように、
味は悪いけど(食べたことは無いですが…)、頑丈で穂が長い品種です。

お米からバイオエタノールを抽出し、利用するというやり方…
県は、田んぼを耕作地として維持するのに有効で、新たな投資なくして
農地を維持できるし、エコだ。と言っている。
本当にそうでしょうか?私は賛成できません。

世界的に見れば、食糧不足で穀物も足りていないのに、穀物(トウモロコシを含む)を燃料にする必要がどこにあるのか。
しかも、全世界の耕作地にバイオ燃料用の穀物を植えても、今の化石燃料を代替できない。という現実。
何のために、何処に向かっているのか、イマイチ理解できません。
さらに言えば、プラントを作るのに莫大なお金がかかり、製造するのにもCO2を排出してしまう。
またこの稲、多収穫するために化学肥料をガッポリ入れるし…。

現在は自給していない、家畜の飼料等を作るほうがよほど理にかなっていると思うのですが。
江戸時代ほど…とまではいきませんが、資源はなるべく狭い範囲で循環している方が自然だと思うのです。